なぜイスラエルとイランは仲が悪いのか


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イスラエルとイランはなぜ仲が悪いのか?を簡潔に解説したいと思います。(著者調べ)

 

今から80年近く前、イランをパフフラヴィー2世という王様が治めていた頃は、アメリカと仲が良く、アメリカと仲が良いイスラエルとも仲は良かったです。

 

その後イランの内政は、徐々にアメリカっぽくなり、お金持ちと貧乏な人の差、いわゆる貧富の差が広がっていきました。

 

その結果、人々の不満が爆発してデモや暴動が起こります。

 

パフフラヴィー2世は、軍隊で抑えようとしましたが、うまくいかず、エジプトに逃亡。

 

その頃、15年程前に外国に追い出されていたイスラム教の偉い人“ルーホッラー・ホメイニー”が戻ってきて、

 

イランはまもなくイスラム教の国になりました。

 

これが、いわゆる“イラン革命”と呼ばれるものです。

 

 

 

イラン革命をきっかけに、王様と仲の良かったアメリカを「大悪魔」と呼び絶交します。

 

アメリカと仲の良いイスラエルも「小悪魔」と、呼んで絶交します。

 

イランは、イスラエルを国と認めておらず、イスラエルを滅ぼすことを目標にしています。

 

少し前にイスラエルの隣の国レバノンで、キリスト教、イスラム教の人たちの間で争いが起こっていました。

 

これは”レバノン内戦”と呼ばれています。

 

レバノンには、イスラエルとずっと仲の悪いパレスチナ解放機構(PLO)というグループが存在します。

 

このPLOとキリスト教の人たちが争いを始めました。

 

イスラエルはPLOを倒すために、レバノンに入ってきました。

 

レバノンをイスラム教の国にしたいと考えているヒズボラというグループがいます。

 

イランはヒズボラを助けて、イスラエルと戦わせました。

 

さらにイランは、長年イスラエルと揉めているパレスチナのガザ地区を支配しているハマスというグループも助けています。

 

ハマスはその助けを借りてイスラエルを攻撃しています。

 

今から20年くらい前、核兵器を作る研究を始めました。

 

その数年後には、中距離弾道ミサイル”アーシュラー”を完成させます。

 

このミサイルは、イスラエルにも届きます。

 

あとは、核爆弾を完成させれば、イスラエルを核攻撃できるようになります。

 

イスラエルは、世界の国々にイランの核研究を止めさせるため、イランと商売をしないよう訴えました。

 

イランは「核の研究は平和に利用するためだ」「イスラエルこそ核兵器を持っている」と言い返しています。

 

アメリカとヨーロッパの国々はイランとの付き合いをやめましたが、

 

中国、ロシア、インドなどアメリカの言うことを聞かない国は、付き合いを続けます。

 

イランは、石油がたくさん取れる国でしたが、日本はアメリカから「イランと取引するな」と言われて渋々付き合いを止めました。

 

今はすでにイランは核兵器を作る準備を進めています。

 

少し前にイスラエルはサイバー攻撃をして、イランの核施設を壊しましたが。

 

 

 

つい最近(6月13日)、イスラエルはイランの首都のテヘランや各施設を攻撃しました。

 

次の日、イランもイスラエルにミサイルを打って仕返しをします。

 

イスラエルと仲の良いアメリカは、「うちは関係ないのでアメリカを攻撃しないで」と言っています。

 

と言っている矢先、アメリカが、イランの核施設3カ所を「バンカーバスター」(地下貫通弾)6発を投下し大成功した、というニュースがありました。

 

 

攻撃前と後でのアメリカの発言には一貫性がないように感じますが、日本の政治体制や今後の輸出規制についての方向性も視野に、注視していく必要があります。