
今回は、「玄米と精米(白米)って、実際なにが違うの?」という素朴な疑問にお答えします。
「健康にいいって聞くけど、玄米は食べにくいって人もいるし…」
「値段もバラバラでよく分からない」
という方へ向けて、構造・栄養・味・保存性・価格・製造コストなど、あらゆる角度から丁寧に比較してみました!
そもそも玄米と精米ってどう違うの?
お米は「もみ殻」を取り除くと玄米になります。
そしてその玄米から、さらにぬか層(表皮)と胚芽を削り取ったものが白米(精米)です。
つまり──
種類 |
含まれる部分 |
玄米 | 表皮(ぬか)・胚芽・胚乳(中心部)すべて |
精米(白米) | 胚乳のみ(表皮と胚芽は削られている) |
精米は言わば“お米の芯”の部分。
だからこそクセがなく、柔らかく炊けるんですね。
栄養価の違いは?【玄米が圧倒的】
健康志向の方に人気の理由はここ!
栄養成分 |
玄米 |
精米(白米) |
食物繊維 | 約6倍 | 少ない |
ビタミンB1 | 約5倍 | 大部分が失われる |
ミネラル(鉄・マグネシウムなど) | 豊富 | 削り取られる |
抗酸化物質(フィチン酸など) | 含まれる | ほぼゼロ |
玄米は“自然のサプリメント”のような存在。
ただし、フィチン酸がミネラルの吸収を妨げることもあるので、毎食が玄米という方は、バランスも意識するといいですね。
味と食感はどう違う?
玄米は、見た目も味も少し“ワイルド”です。
比較項目 |
玄米 |
精米(白米) |
味 | 香ばしい、ややクセあり | クセが少なく、万人受け |
食感 | 噛みごたえあり | 柔らかくふっくら |
炊き方 | 浸水時間が長め | 短時間で炊ける |
「プチプチした食感が好き」という方には玄米が◎。
ただ、小さなお子さんやお年寄りには白米のほうが食べやすいかもしれません。
保存性の違いもチェック!
玄米は脂質が多いため酸化しやすく、保存に気をつける必要があります。
保存性 |
玄米 |
精米(白米) |
保存期間の目安 | 約6ヶ月(冷暗所・冷蔵推奨) | 約1年(常温保存も可能) |
劣化の原因 | 胚芽の脂質が酸化 | 少ない(脂質が除去されている) |
買いだめするなら白米のほうが安心。ただ、玄米も低温保存すれば十分長持ちします。
気になる価格と製造コストは?
ここ、意外と知られていませんが──
玄米のほうが「加工の手間がかからない」ため、製造コストは低めなんです。
比較項目 |
玄米 |
精米(白米) |
製造工程 | 収穫→乾燥・調整のみ | 精米機での削り・分別が必要 |
製造コスト | 低い | 高い(機械・電力・人件費) |
市場価格(10Kg)※ | 約5000円~7000円 | 約7000円~8500円 |
※価格は産地やブランド、品質等級によって差があります。
※2025年4月時点での市場価格
実は玄米のほうが安い場合もあるのですが、白米のほうが手軽・調理しやすいので、どうしても需要は白米に偏っています。
まとめ:どっちを選ぶ?あなたに合うお米とは
観点 |
玄米 |
精米(白米) |
栄養価 | 高い | 低め |
味・食感 | 香ばしく歯ごたえあり | 柔らかくクセなし |
保存性 | やや弱い | 安定して長持ち |
製造コスト | 安い | 高め |
調理の手軽さ | 要工夫 | すぐ炊ける |
✔ 健康を重視したい人 → 玄米(慣れるとやみつき)
✔ 手軽に毎日ごはんを楽しみたい人 → 精米(万人にやさしい)
どちらを選んでもOK!自分のライフスタイルや目的に合わせて、お米ライフを楽しみましょう😊
気になる方は、「分づき米」や「発芽玄米」など、中間タイプのお米も試してみると◎です!