
今回、輸出管理を日頃から徹底している方の中には、
タイトルにRed Flagが付いていたので、もしかしたら、アメリカの輸出管理規則にある、Red Flagチェックによる顧客審査のことを示しているのかな?
と思われた方もいるかもしれません。
もしいたら、是非とも連絡してきて頂きたいです。
おそらく輸出管理の変態かそれに近い人であると認識しています。
さて本題です。
先日、出張で名古屋へ伺いました。
以前の記事でも記したように、外為法の改正について、工作機械の輸出規制強化の内容を改めて説明させていただきました。
パラメータの項目として必要になる位置決め精度や繰返し精度を要する工作機械に関しては、レーザー測定を行った後、その測定データをメーカー(製造者)へ提示し、その信憑性の有無を確認してもらう必要があります。
次に、それをもとに「位置決め精度等による届出書」の書式を用いて経済産業省(貿易審査課)に提出→「届出受理票」をもらい、それをもとに該非判定書を作成するという流れです。
因みに、位置決め精度や繰返し精度を要する工作機械というのは、貨物等省令の第1条と第5条(NCについては第15条と18条)に規定されているイ、ロ、ハ(旋削、フライス、研削)のみです。
対象外である、ワイヤー放電加工機やホブ盤などは従来通りですが、NC(数値制御)については拡張(輪郭制御可能軸数の拡張)が5軸以上であれば、役務取引許可(又は輸出許可)が必要になります。
基本的には、ホブ盤に搭載される付属のNCを、マシニングや他の種類の工作機械に搭載することは不可能ですが、種々のNCにより仕様や設計が異なるため、詳細についてはメーカーの確認が必要になります。
最後に今回の出張で気になったことがあります。
出張では、インドの方が来日されて色々とお話しを聞いていました。
その中で、インドとその隣国のパキスタンが「もしかしたら1週間以内にも戦争を始めるかもしれない」と。
その話を聞いた直後にはまだ、ニュースにもYouTubeにもそういった情報は出ておらず、戦争になる程ではないんじゃない?と疑っていました。
しかし後日、直近のYouTubeにその内容が出ており驚きました。
詳細は省きますが、
もし本当にそんなことになれば、日本政府もインドを輸出規制等の対象にするのではないかと色々と悪い思惑が浮かびます。
とは言っても、日本がインドへ高速鉄道を走らせる計画外交も行われており、今後の動きは目を見張るものがあります。
中国も台湾有事で緊張状態が続いている中、益々将来の貿易について不安が拭えません。