
農林水産省へ補助金、助成金の申請や農地等に関する各手続き等、約3300以上の申請がオンラインで出来るようになりました!
昨今の行政手続は、紙で行う手続がほとんどであり、多くの書類が必要であったり、その書類を窓口に届けに行くなど、申請者の負担となっています。
さらに今後さらなる手続きで懸念されている事例があります。
農地転用です。
以前から、ご実家などで農地を保有していた世帯の方々は、相続(名義変更)などで農地を一括で子供に引き継いだりする場合(おそらく人生一度きり)が多く、役所等でも状況が把握しやすく手続きの処理がしやすかった背景がありますが、
今後は、その引き継いだ農地を自分たちで耕すのではなく、地域の担い手や新規の就農者などに筆の数だけ農地を貸し出す(賃貸)という事例が増えてくることが予想されています。
上図の例でいうと、従来は一括相続ですべての名義を次世代に書き換えるだけでよかったことが、今後、仮に農地所有者が100筆の農地を持っていた場合、
・Aさん・・・40筆
・Bさん・・・30筆
・Cさん・・・20筆
残りは自分たちで管理できる程度(食べていける)の農地だけあればいいという方々が出てくると思われます。
こうなると、これまで一括で手続きが完了していたものが、筆の数だけ都度、賃借の設定が発生するようになり、業務量が多くなることが予想され、且つ管理も必要になってきます。
農業を始めるための手続き
さらに現在、新規で農業を始めようとする場合の手続きですが、意味が分からないくらい手続きが多く、せっかく新しく農業を始めようとする方にとって、始める前段階で挫折してしまい兼ねない状況です。
市役所(手続き)
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水田農業再生協議会(手続き)
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農業共済組合(手続き)
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JA農協(手続き)
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土地改良区(手続き)
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水利団体(手続き)
この乱雑な手続きを電子申請で問題を解決しようと、できたのが農林水産省による「eMAFF」(農林水産省共通申請サービス)です。
※eMAFFによるオンライン申請を行う場合には、「eMAFFプライムID」を取得する必要があります。
⇒ eMAFFID取得方法はこちら
参考:農林水産省:農林水産省共通申請サービス(eMAFF)
「eMAFF」を利用するメリット
「eMAFF」によるオンライン申請のメリットは以下のようなものがあります。
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市役所等の窓口に行かなくとも自宅や職場のパソコンやスマートフォン、タブレットから申請ができます。
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eMAFFに各種手続が掲載されるため、ワンストップ(一か所でサービス実現)で各種手続の申請が可能になります。
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eMAFFに申請情報が蓄積されるため、紙で管理する手間が省けます。
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蓄積された申請情報が自動的に申請フォームに自動転記されるなど、ワンスオンリー(一度提出した情報は、再提出(再入力)不要)により、入力作業が楽になります。
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eMAFF上で自分が行った申請の状況を把握することができます。
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経済産業省が構築した法人共通認証基盤(GビズID)で払い出されるIDを利用することにより、書類の押印を省略することができます。また、二要素認証(2つの異なる方法による認証)により、申請者の確認を行います。
しかし、現時点でまだ「eMAFF」に対応していない自治体もあったり、対応していない申請内容もありますので、ご自身の農地を管轄する自治体に確認するようにしてください。
都知木行政書士事務所では、eMAFFによる代理申請も行っています。
個人的な話ですが、私の実家は佐賀件にありますが、そこでも祖父母が代々からずっと百姓を営んでいます。
その傍ら、農業に関しても何かお手伝いできることがあればと考えているところでした。
みなさんの農業のお話、是非ともお聞かせ下さい!
eMAFFプライムの取得方法やその後の申請方法、代理申請の方法等ご不明な点等ございましたらお気軽にご連絡ください。
初回の相談料は無料です。
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