
HSコードとは何か?
「HSコード」とは、「商品の名称及び分類についての統一システム」(Harmonized Commodity Description and Coding System)に関する国際条約(HS条約)に定められた製品を分類するコード番号のことです。
「輸出入統計品目番号」「関税番号」「税番」などとも呼ばれています。
HSコードは、あらゆる貿易対象品目を
21種の「部」に大分類し、6桁の数字で表しています。
上2桁が「類」
類を含む上4桁が「項」
項を含む6桁が「号」
と呼ばれています。
6桁目より後の番号については、各国が国内法にもとづいて統計細分等の番号を設定することができます。
★輸出統計品目表(例)
参考:税関ホームページより
日本では第7〜9桁目を輸出入統計細分、10桁目をNACCS(輸出入・港湾関連情報処理センター株式会社が運営する、税関その他の関係行政機関に対する手続き及び関連する民間業務をオンラインで処理するシステム)用として使用しています。
例えば、私の実家では米農家を営んでいますが、
上記の表に示すこの「お米」(精米しているもの)のHSコードは、「100630」です。
これは、
「部2:植物性生産品」
「類10:穀物」
「項1006:米」
「号100630:精米(研磨してあるかないか又はつや出ししてあるかないかを問わない。)」
を意味します。
HSコードは税関ホームページに載っている「輸出統計品目表」から調べることができます。
販売しようとする製品のHSコードを把握しておく事は必須です。
なぜなら、別項で解説する各国の関税やEPA/FTAによる特恵関税制度は、HSコードごとに設定されているからです。
「関税」とは何か?
「関税」とは、一般に「輸入品に課される税」として定義されています。
関税は、各国ごとに、国内産業の保護、税収入の確保等の目的で設定されています。
関税率は、品目(HSコード)ごとに定められており、WTO加盟国間では「最恵国関税率」という最も低い関税率が適用されます。
しかし、EPA/FTAなどの協定によって、協定締結国では、さらに関税率を引き下げることができます。
対象国の関税については、以下のサイトで調べることが可能です。
✴︎Fedex World Tariff(登録が必要)
⇒内容としては、世界178カ国・地域の関税率が検索できます。
MFN税率(WTO協定税率)の他に、GPS(特恵税率)の税率も収録されています。
また、輸入時にかかる諸税(付加価値税・売上税・酒税など国により様々)も調べることができます。
⇒登録無・無料で調べることができます。
上記の米を輸出したい場合の関税率一部を下記に示します。
画面の関係上、対象国すべてを映すことができませんでしたのでご了承ください。
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