
ISO認証とは?
ISO認証とは、国際標準化機構※(ISO: International Organization for Standardization)が策定した国際規格に基づき、組織が特定の基準を満たしていることを第三者機関が審査し、適合していると認められた場合に発行される認証のことをいいます。
※国際標準化機構:スイスのジュネーブに本部を置く非政府機関
ISOが制定した規格をISO規格といいます。
ISO規格は、国際的な取引をスムーズにするために、何らかの製品やサービスに関して「世界中で同じ品質、同じレベルのものを提供できるようにしましょう」という国際的な基準です。
また、ISO規格の制定や改訂には、日本を含む世界169ヵ国(2023年10月現在)の参加国の投票によって決まります。
ISO認証の目的は?
主に以下のような目的があります。
- 製品やサービスの品質向上:取引先や顧客からの信頼を獲得
- 業務プロセスの改善と効率化:ムダを削減し、プロセスを最適化
- 国際市場での信頼性向上と競争力強化:海外市場でのビジネス展開が容易に
- 顧客満足度の向上とリスク管理:法令順守を徹底し、コンプライアンス強化
例えば、ボルトとナット、サイズは合わせる必要がありますが、国内問わず海外のどこのホームセンターでもしっかりはまり、締付できるようになっていますよね!
下の表に、代表的なISO規格を列挙しました。
みなさんも、街なかでこのような文字が記された看板見たことあるかと思います。
規格番号 | 名称 | 概要 |
ISO 9001 | 品質マネジメントシステム(QMS) | 製品・サービスの品質管理を保証 |
ISO 14001 | 環境マネジメントシステム(EMS) | 環境保護と環境負荷の低減 |
ISO 27001 | 情報セキュリティマネジメントシステム | 情報資産の保護とリスク管理 |
ISO 45001 | 労働安全衛生マネジメントシステム | 労働者の安全確保と健康管理 |
ISO 22000 | 食品安全マネジメントシステム | 食品の安全性を確保 |
ISO認証取得の流れについて
認証までの流れについては以下のような流れになっています。
1.準備:対象となる規格の理解と適用範囲の確認
2.社内整備:必要な文書・手順の作成、教育・訓練
3.内部監査:自社でのシステムの確認と改善
4.審査申請:第三者認証機関に審査を依頼
5.審査:文書審査(1次審査)→現地審査(2次審査)
6.認証取得:適合が確認されると認証証明書が発行
ISO認証あらゆる場面で使われている
私自身はⅠS Oの認証機関に携わっていた身ではないのですが、やはり性能や品質というのは、営業など言葉で説明するより、どの国の人でも「一定の品質があるんだな」と、一目で分かる基準がある方が取引もスムーズになると思います。
どこの誰が作ったか分からない、”おにぎり”を無料だからと言って食べたりしますか?
これが例えばセブン・イレブンの工場(ⅠS O認証取得済)で作られたおにぎりなら喜んで食べますよね?
極端な例でしたがこのような感じです。
最後に余談になりますが、私自身も仕事上、街中だけでなく様々な場面でこのⅠS O という文字に出くわします。
例えばですが、リスト規制というものに該当する貨物(モノ)を輸出する際に、必要となる書類の中に「該非判定書」というものがあります。(下図)

上図はその該非判定書と呼ばれる書類の一部ですが、ここの中にもⅠS Oという国際認証規格が使われています。
最初のころは、言葉は知っていてもその具体的な意味までは調べる余裕がありませんでした。
事業を営んでいくうえでは、どの業種にも様々な規制、法律があり、それによるトラブルや事故も多く見受けられます。
分からないことは調べるなり、専門家に聞くなりすることは事業を真っ当に営んでいくうえで大切なことだと思います。
私自身もまだまだ知らない制度や法律等たくさんありますが、皆さんと一緒に日々研鑽しながら、素晴らしい毎日を送っていきたいと思います。