
日本のお米は、国に品種登録されているものだけで約1000種類もあります。
そのうち主食(食卓に並ぶごはん)用となるのは約300品種程だと言われています。
新米の定義とは?
新米とはその年の秋に収穫され12月31日までに精米・袋詰めしたものを指します。
これがJAS法で定められた新米の基準です。
収穫した翌年の10月31日までは新米として扱われますが、翌年の11月1日を過ぎると古米としてみなされるようになります。
ちなみに古米は1年経過するたびに「古」が一つ増え、二年前に収穫されたお米は「古古米」と呼ばれます。
お米の量を表す単位
日本には古くから容積を表す単位(尺貫法)に、合(ごう)、升(しょう)、斗(と)、石(こく)があります。
普段、私たちの食卓では、合や升は使っていても、斗や石までは使うことは少ないですよね。
ちなみに、メートル法で表すと、1合=180ml(お茶碗 約2.2杯分)、1升=1.8ℓ、1斗=18ℓ、1石=180ℓです。
お米でもこの単位が用いられます。
他に、よく聞く「俵(ひょう)」は米を運搬する際に用いたワラで編んだ米俵を数える単位です。
明治時代に1俵に入れる米の量は4斗=400合と定められました。
重さにすると1俵で約60㎏になります。
農地の広さを表す単位
田畑の広さを表す単位に「畝(せ)」「反(たん)」「町(ちょう)」というものがあります。
10倍ごとに単位を改めるので、100畝=10反=1町です。
もともと米1石を収穫できる面積を1反としていました。
ちなみに1畝は99.1㎡。さらに小さな単位に、坪(つぼ)、畳(じょう)があります。
1畝=30坪=60畳です。
畳は1.62㎡で和室にある畳1枚を想像するとよいでしょう。
またこの1反は、約a(アール)(=1000㎡)とも言われることがあります。
この10倍に当たる1万㎡が1ha(ヘクタール)です。
農林水産省の統計データではこちらの単位が使われることが多いです。
1枚の田んぼはお茶碗杯分?
少し古いデータになりますが、2020(令和2)年産の1反あたりのお米の全国平均収量は535㎏でした。
これは約9俵=約3600合に相当します。
世界のお米生産量ランキング
地球上では年間で約7億6千万tもの米(籾)がつくられています。
その大半はアジアを中心とした国々で、特に中国、インド、バングラディシュの3か国で60%を占めます。
日本は第12位で生産量は971万tです(2022年)。
最後に、作付面積の規模ごとに米の生産コスト(10a当たり)を調べた農林水産省の統計があるのですが、これによると、30ヘクタールまでは規模が大きくなるにつれて生産コストは低くなる。
しかし、30ヘクタールを超えると逆に生産コストは増加に転じることが分かっています。
私の佐賀の祖父母は約10ヘクタール程の規模で米農家をしております。
しかし、この理論どころか、米の高騰に比例して肥料や機械類、燃料も高くなっていて採算なんか合わないといつも嘆いています。
なので上記の統計には疑問が沸きます。
そのため、先の論理が必ずしも成り立つかどうかは不透明と言えるのではないでしょうか。