NACCS電子申請による代理申請


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2022年7月から輸出許可申請は、NACCSというシステムを使用した電子申請のみとなりました。

 

電子申請は、荷主本人はもちろん、代理者が申請することもできます。

 

このページでは、代理申請を行うために必要な手続きについてお伝えしています。

 


 

 

NACCS電子申請による代理申請

NACCS電子申請を利用して代理申請を行うためには、次の2つの手続きを終えていることが必要です。

 

  • 委任する側(荷主)と、代理する側(通関業者など)の双方が、 「V1」 で始まるNACCS外為法関連業務の利用者IDを取得し、それぞれの申請者情報について申請者届出(登録)の手続きを完了させていること。

 

  • 両者の委任関係を証明するために、委任する側(荷主)が代理する側(通関業者など)への委任状を作成し、経済産業省へ届け出て、経済産業省が発行した「委任パスワード」を取得していること。

 

委任用パスワードというのは、代理者が電子申請を行うために必要なパスワードです。

 

代理者は、電子申請をするためにNACCSパッケージソフトのインストールが必要になります。

 

委任者もNACCSパッケージソフトをインストールしていれば、代理者の行う経済産業省への電子申請や、電子ライセンスを用いた通関状況や残数をモニタリングすることができます。

 


 

 

代理者が行うことのできる代理申請の種類

代理者が行うことのできる電子申請は、次の6種類です。

 

  • 輸出許可(外国為替及び外国貿易法第48条第1項)
  • 役務取引許可(外国為替及び外国貿易法第25条第1項及び外国為替令第17条第2項)
  • 輸出承認(輸出貿易管理令第2条第1項)
  • 輸入割当・輸入承認(輸入割当てと輸入承認を同時に申請するもの)(輸入貿易管理令第9条第1項及び第4条第1項第1号)
  • 輸入承認(2号承認・2の2号承認)(輸入貿易管理令第4条第1項第2号)
  • 事前確認(輸入貿易管理令第4条第1項第3号)

 


 

 

委任用パスワードの発行依頼

委任用パスワードを発行してもらうためには、委任者が、次の必要書類を準備して、経済産業省電子化・効率化推進室へメールで提出する必要があります。

 

どちらの様式も経済産業省のホームページに載っているので、ダウンロードして使用します。

 

  • 委任用パスワード発行依頼書
  • 委任情報の内容が事実であることを証する委任状

 

上記の書類を提出して受理されると、委任用パスワードが発行依頼者宛てに電子メールで通知されます。

 

委任用パスワードの有効期限は、発行依頼の日を起算日として1年以内で設定され、委任状に記載した委任期間と同一となります。

 


 

発行依頼者または代理者、委任内容が変更になった場合

 

有効期限内に発行依頼者または代理者の社名や代表権者、委任内容が変更になった場合は、次の書類を再提出する必要があります。

 

なお、代理者を変更する場合は、新たな発行依頼手続が必要になります。

 

  • 委任用パスワード発行に関する変更依頼書
  • 委任情報の内容が事実であることを証する委任状

 


 

 

都知木行政書士事務所では、NACCS外為法関連業務の利用者IDを取得し、経済産業省への申請者届出(登録)の手続きを完了させておりますので、NACCSによる代理申請を行うことができます。

輸出許可や輸出承認、役務取引の許可申請、該非判定書の法令確認など、輸出申請手続きに関してお困りごとがありましたら、ぜひご相談ください。

 

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