
ホワイト国とは?
ホワイト国とは、輸出管理において日本政府が貿易に対して優遇している対象国を指しています。また法律では、輸出貿易管理令別表(輸出令別表)第3の国・地域と呼ばれます。
優遇対象となる国は、日本と同様に武器や大量破壊兵器等の拡散防止のための輸出管理体制が整っている国で「ホワイト国」と呼ばれ、それ以外の国を「非ホワイト国」(業界では「ブラック国」や「グレー国」)と呼ばれていましたが、表現が思わしくないとうことで、
2019年8月に、名称および区分けの変更があり、現在輸出先国はA~Dの4つのグループに分類されています。
ホワイト国はグループA、非ホワイト国は安全保障貿易上の信頼関係の度合でグループB~Dの3つに分かれています。
なお、大韓民国は2019年にホワイト国から除外されていましたが、2023年7月再びホワイト国(グループA)に指定され一時ニュースにも取り上げられていましたね。
以下グループ各国は次の通りです。
グループA(ホワイト国)
輸出貿易管理令 別表第3(輸出管理優遇措置対象国)27か国 /一般包括許可可能
ヨーロッパ
アイルランド、イギリス、イタリア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、スイス、スウェーデン、スペイン、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ブルガリア、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、ルクセンブルク
南北アメリカ
アメリカ合衆国、アルゼンチン、カナダ
オセアニア
オーストラリア、ニュージーランド
アジア
大韓民国
グループB(非ホワイト国)
国際輸出管理レジームに参加し、一定要件を満たす国・地域
ヨーロッパ
エストニア、ラトビア、リトアニア
アフリカ
南アフリカ共和国
アジア
トルコ
グループC(非ホワイト国)
グループA、B、Dのいずれにも該当しない国
グループD(非ホワイト国)
輸出令別表第3の2(国連武器禁輸国・地域 )
輸出令別表第4(懸念国)(3か国)
アジア
アフガニスタン、イラン、イラク、レバノン、北朝鮮
アフリカ
コンゴ民主共和国、スーダン、ソマリア、中央アフリカ共和国、南スーダン、リビア
当事務所では、該非判定書をはじめ、輸出許可・役務取引許可申請等も代行しております。
また、輸出令別表第1の6の項(材料加工)の工作機械については、該非判定に必要となるレーザー測定も代行しております。
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